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VR展示技術で魅せる浜名湖ミナトリング2025

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VR展示技術で魅せる浜名湖ミナトリング2025

フォトグラメトリー×ガウシアンスプラッティングによる没入型VR体験

浜名湖ミナトリング2025での展示概要

2025年7月27日(日)、当社は湖西市新居(浜名湖)にて開催された「浜名湖ミナトリング2025」に出展し、最新のVR技術を駆使した体験展示を実施しました。多くの来場者にご参加いただき、子どもから大人まで幅広い層が没入感あふれる仮想空間を楽しんでいただきました。

本展示は、リアルな現実世界をデジタル化し、仮想空間で再現することで、新しい体験価値を提供することを目的としています。炎天下にも関わらず、来場者が笑顔で楽しむ姿が印象的でした。


使用技術の詳細と特徴

今回の展示は、以下の先端技術を組み合わせて構築されました。これらの技術は、リアルとバーチャルの融合を高精度かつ快適に実現するために欠かせない技術です。

  • フォトグラメトリー:複数の角度から撮影した写真を解析し、3Dモデルを生成する技術です。建物や自然の地形の細かな凹凸やテクスチャも高精度で再現でき、実物に限りなく近いビジュアルを実現します。
  • 3D点群データ+VR:レーザースキャナなどで取得した大量の点群データを活用し、空間構造を詳細に復元します。これによりユーザーは仮想空間内を自由に歩き回り、リアルな空間把握が可能です。
  • ガウシアンスプラッティング:ポリゴンメッシュに代わる3D再現手法で、軽量ながら高品質な描写が可能。リアルタイム処理に適し、スムーズで自然な映像表現を実現します。
  • VIRTUAL SHIZUOKA:静岡県の地域資源を仮想空間で再現し、観光・防災・教育に応用できるプラットフォーム。地域の魅力を発信するとともに、地域連携型の技術開発も進めています。
  • ゲームエンジン(Unreal Engine):高度なグラフィック描画や物理演算をリアルタイムで処理。複雑な動きや光の反射を表現し、ユーザーとのインタラクションを滑らかにします。

来場者の体験と反響

これらの技術が融合したVR体験は、特に子どもたちにとって新鮮な学びの場となりました。実際の風景を高精度に再現した空間での没入体験は、先端技術への興味を促し、将来の技術者育成にもつながる貴重な機会となっています。

また、屋外イベントで炎天下という環境条件下でも、水中VRの没入感によって一時的に“涼”を感じるなど、新たな感覚体験としても好評でした。ブースでは驚きや感動の声が広がり、和やかな雰囲気に包まれました。

今後の展望と応用分野

当社は、今後もフォトグラメトリーやガウシアンスプラッティングを中心とした3D再現技術の研究開発を進め、防災、インフラ点検、文化財保存など多岐にわたる分野での活用を目指しています。現実空間の詳細なデジタル化と、リアルタイムでの高品質な仮想体験提供を両立し、社会課題の解決に貢献してまいります。

技術の進化とともに、地域イベントや教育現場、観光分野でも新しい価値を創造し続けることを使命と考えています。

水中文化財調査

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